テーブルの運・不運について

テーブルによるバラツキは存在するが魅力的な存在の子ならどのテーブルであろうが合格

 

一般入試の放送学科・映画学科・写真学科・文芸学科・演劇演技コースはたくさんの受験生と面接しなければならない関係上、面接のテーブルが複数あります。
そのため座るテーブルの面接官の個性により質問の切り口に多少のバラツキが発生してしまいます。

これは受験生としては面接のテーブルによる運・不運により合否が分かれてしまったと思うかもしれません。確かにそういう気持ちはわからなくもないです。

しかし、面接のテーブルの違いは最終的な合否結果に決定的な影響を及ぼすものではありません。

切り口は座るテーブルによって、そのテーブルの先生の個性により変わりますが、模擬面接時に良い印象をもった人はしっかり合格しています。

つまり質問の切り口はテーブルによりバラツキがありますが、合否の視点にはバラツキはないということです。

合格するような「魅力的な存在の人ならば、どのテーブルであろうが合格」します。

まずは本人が合格するような存在・魅力的な存在になるための努力をしてください。
他の存在、例えば別のテーブルだったらというように「環境のせいにするようなタイプ」の人は日芸に限らず、どの分野でも厳しいです。

 

映画&演劇は各コース別入試のため、そのコースの先生の好みがより合否に影響しやすい

 

これはテーブルの運・不運ではないのですが、放送学科や文芸学科と違い、
映画学科・演劇学科は各コース別に選考するため、放送学科や文芸学科に比べ「そのコース受けるするか否か」が大事になってきます。

特に一般入試においては放送学科は約100名程度を合格させますが、映画学科や演劇学科はコースによっては僅か数名の合格者数や1桁の合格者数〜多くても20名以下の合格者数です。

例年よくあるパターンの日芸内の併願として、放送学科と映画学科監督コースの両方を受験する子が多いです。
その際に英語・国語の学力試験の点数的には両方の学科に合格してもおかしくない点数なのですが、放送学科は合格し、映画学科監督コースは不合格になるというケースがよくあります。

どうしてそうなるかというと、放送学科は一般入試で100名程度を合格させるため英語と国語の点数が高く、
作文もまあまあの出来で、面接試験も初対面の中年のおじさんとざっくばらんに雑談できるようなタイプであれば普通に合格していきます。

しかしながら、映画学科監督コースの場合はそれだけでは駄目で「より監督コースの先生が欲しいと思うような子か否か」が放送学科よりも強く影響します。

それは「合格者数が20名以下だから」です。
学科一括で合否を決める学科よりも「コース別に合否を決めるコースはそのコースの先生達の好みが合否により影響しやすく」なります。

学科一括で合否を決める学科では「まあまあいい子じゃん」で合格しますが、
コース別に合否を決める学科では「まあまあいい子じゃんでは合格せず、この子絶対欲しいよね」という子じゃないと合格が厳しいのです。

これは放送学科と演劇学科演出コースや照明コースを併願するような場合には頻発します。
放送学科には合格して、演劇学科演出コース・照明コースには落ちてしまうというケースがよく見受けられます。

また演劇学科演出コースや照明コースは「ずば抜けてよい子」がいた場合の影響が大きく出ます。
コースの合格者数が5名前後なのですが「ずば抜けてよい子」が2人程度いた場合に、
その5名から2名を引いた残り3名の枠を皆で競うことになりますので、その場合の競争率は当然厳しくなります。

これが放送学科や文芸学科では、ずば抜けてよい子が数人いても残りの枠は90名以上あるので影響を受けません。