【映画学科演技コースの専門試験のポイント】
 
  ●サイレント演技
台詞が有れば、その場面場面の心情が表情に自然と醸し出されてくるはずです。ですが映画学科演技コースの演技試験は台詞無しのサイレント演技です。そのため、ついつい試験の設定通りに行うことに気を取られ、そのシチュエーションにおけるその行為にも気持ちの変化があるはずですが、その心情が表情に出ず能面に近い状態になっている子が多いです。
*それってパントマイムじゃんという子が多いです。
*声に出す台詞があれば自然と顔の表情にも現れるんだと思いますが試験は台詞無しのサイレントなので・・・

●面接試験
映画は演劇(舞台)とは違い、人は人の役しかできません。その人のもつ雰囲気によって出来る役の幅も舞台より決まってきます。そのため映画学科演技コースは色んなタイプの子を採ります。だから色んな子にチャンスがありますが、同じタイプばかり採っても仕方ないので、その年の受験者層分布が影響してきます。

*面接で修学旅行の話しかしてなくて合格してる子もいます。なぜなら修学旅行の話でも雰囲気はわかるから。

*女子は「私って可愛いでしょ」と思って受験する層が一番多いのでその層での合格は競争相手が多いので大変です。
可愛いだけなら「だから?なに?」「別にさぁあなたより可愛い子なんで掃いて捨てる程いるしさぁ」となってしまいます。可愛いしかアピール材料がないと「上には上がいる」ので大変かもしれません。

*男子も「俺はカッコいい」と思ってるタイプは同じように厳しいでしょう。「だから何?君よりカッコいい人間なんて世の中いくらでもいるし、カッコよさだけが売りなら既に芸能界にいくらでもいるじゃん」なので大変かもしれません。

 


【演劇学科演技コースの専門試験のポイント】
〜日芸演劇演技コース2019年「9/15実施AO1次」「11/10実施の付属推薦」「11/24実施の一般推薦」実技試験内容〜

演劇演技コースの試験内容は(2017年・2018年からその傾向は見受けられていましたが)特に今年2019年変わりました


音楽を用いた即興が、この2年(2017年・2018年)で課された「キーワードからイメージできることを自由に身体表現」「音楽を聞いてイメージしたことを自由に身体表現」が今年2019年はまったく実施されなくなりました。

ダンスから→「体幹や身体の使い方という、ある子にはあるけど、無い子が何もしていない場合どうにもならない素養部分を見る内容」に変わったようです。

内容的には多摩美の演劇舞踊デザイン学科演劇舞踊コースの実技試験である「身体表現」に近くづいているように思えます(近年加入された某先生が多摩美の演劇に過去関わっていたことも大きいのでは)。逆に多摩美の演劇を併願受験する方には都合良いでしょう(日程的には日芸→多摩美)。

多摩美の演劇の身体表現は基礎的な運動能力・柔軟性・瞬発力・バランス感覚・身体をコントロールする能力をみる試験内容であり日芸演劇演技コースの実技も2019年になって急速にそうなっているように(多摩美の実技試験に近い内容になっているように)思えます。

【参考:多摩美の演劇の身体表現試験はこれ】
歩き回る。2分程アップ→会場内をぐるぐると歩く→スピードダウン→スピードアップ→好きな場所で止まり全身の力を抜きその場でジョギング・ジャンプ→移動しながらジョギング。
上記の過程で指示あり。また体の使い方を見ているので変な演技しないよう指摘あり(日芸でもそう)
日芸の音楽を用いた即興試験の身体表現も、2019年になっての内容は上記の多摩美の試験内容とほぼ同じです。
※多摩美の過去問はこちらをクリック(多摩美公式ページにリンク)

●日芸のセリフ朗読は2019年はシェイクスピア系(原作がシェイクスピアも含め)作品が多く出題されています。


受験生の皆様は演劇演技コースの「最新の傾向(2019年になって変わった傾向)」にしっかり対応しましょう!

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《演劇学科演技コースの一般入試1期の演技実技の考える時間のパターン》

【パターン1】
セリフ朗読の紙に問2として演技課題も記載されている場合が多々あります。この場合は、セリフ朗読の練習時間(5分程度)と自分の演技実技順番までの待つ時間に頭の中で考えることができます(2019年3月の一般入試2期と2019年11月の一般推薦がそうでした)。
ただし、受験番号で強制的に15人~20人で1班で班を決めら、その班単位で行動するのですが、その班の1番目だったら待っている間に頭の中で考えることは無理です(一方その班の15番目とかだと15分頭の中で考えることできるのですが・・・このパターンの場合はそこが完全平等とは言えない状況ではあります)。
【パターン2】
自分の前の人が実技の部屋に入った瞬間に、次の人に即興演技の試験課題の紙が渡され、前の人が終わって出て来たら(1分間)、自分が中に入って実技表現。つまり1分間だけ考える時間がある。一般入試ではこのパターンが過去1番多いです。
●もう少し詳細に書くと
1番最初の番号の人以外退出し、他は待機。1番がやっている最中に2番は扉前で待機し、前の人がやっている時にはじめて課題の紙を渡されて1分ちょい考える。1番が終わると2番が入室し、1番は紙をスタッフに返す。3番が待機し、その際先程のお題の紙を貰う、という形でローテーション。だから1分だけ考える時間がある(班の1番目であろうが15番目であろうが考える時間は1分なので平等と言えるでしょう)。
【パターン3】
昨年2019年2月の一般入試1期のように5人で一緒に実施や、前か後ろの人(受験生)と組みでというパターンです。この場合は、他の受験生との掛け合いになります。
昨年の5人でというパターンはそれ以前はその5年程前に同じ課題(その時は駅のホームで待っているが来るはずの電車が来ない「まだですかね」「そうですね」「おそいですね」「さぁ」の4語しか使えないという設定だった/昨年2019は駅ホームがバス的になっただけで、バス停で待っているが来るはずのバスが来ないという「まだですかね」「そうですね」「おそいですね」「さぁ」の4語しか使えないという設定だった)の時だけでした。
ただ試験の運営効率で言えば5人同時に出来るというのは効率的に試験運営できて早く終わらせられるので入試を運営する側から見たら非常に便利ではありますね。
他に前後で組まされるのも過去1度ありましたが、その時は2役を入れ替えで(同じ2人で)やるで実施でした。

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《2019年11/24日(日)実施の日芸演劇学科演技コース一般推薦・帰国子女入試の試験内容》

<演技セクション(演技・セリフ朗読)>
※セリフ朗読の課題とともに演技の課題も紙に記載されていた(演技課題の内容は事前にわかった)
【セリフ朗読】
・セリフ朗読の課題「ハムレットマシーン(ハイナー・ミュラー)※原作のシェイクスピアではなく」
「私はハムレットだった。浜辺に立ち、寄せては砕ける波に向かってああだこうだと喋っていた、ヨーロッパの廃墟を背にして。鐘の音が国葬を告げていた。人殺しと寡婦がペアを組み、高貴ななきがらを納めた柩の後から国会議員たちが分列行進する、得にもならぬ儀礼的な哀しみを表して泣き叫びながら、霊柩車のなきがらは誰/かくも嘆き哀しむのは誰/この遺骸は施しを/ばらまいた偉人だった」
【演技試験】
「私は〇〇(自分の名前)だった」から始める1分間のモノローグ(独白)
↑この課題はセリフ朗読の「ハムレットマシーン」の「私はハムレットだった・・・」から作られた課題でしょう。

<音楽を用いた即興セクション(音感リズム感・歌唱)>
【バンブーダンス】
・木の棒2本を使ってのバンブーダンス(下記の2種)
①2人の先生が音楽に合わせて木の棒を打ち付ける間に大縄跳びの要領でステップを踏んで三回ステップを踏んだら抜ける(入るタイミングは自由)。
②別の音楽に合わせて前の人がやったらすぐ入り1回で抜けるのを2周(本当に大縄跳びのように連続して入ってステップを踏んで抜けるというのを繰り返すもの)。
【ウォーキング(小走り)および身体表現】
一周思いっきり走る→その続きで真ん中に走って力強く止ま→砂袋から砂が出てくるようにゆっくり床に崩れ落ちる→そのまま床を滑らかに回ってから(転がってから)立ち上がり→指定された方向(会場にあったピアノの方)へまっすぐ歩く
【歌唱】
1人ずつ自分の好きな曲を1分間歌う

《2019年11/10(日)実施の日芸演劇演技コース付属推薦&校友子女の実技試験内容》
<音楽を用いた即興セクション(音感リズム感・歌唱)>
【ウォーキング】
<歩き回る>
歩き回る曲がる時に一旦止まる。歩きながら指示に従う・つま先で歩く・かかとで歩く・靴の内側で歩く・靴の外側で歩く・すれ違う人とアイコンタクトとりながら・すれ違う人とハイタッチしながら・すれ違う人と挨拶しながら・すれ違う人と日本語以外で挨拶しながら最後にもう一度歩き回る。
<走る>
倒れるギリギリまで行ってから走る。
【リズム表現】
・円になって、同じリズムに乗る。
・試験官が叩いたのと同じところを叩く。
・試験官が叩いてないところを叩く。
【体をつかっての身体表現】
試験官の言った数字を体で表現
【即興表現】
試験官を笑わせてください(時間は30秒間)
【台詞朗読】2人組で台詞読み
【歌唱】
歌唱(時間は30秒間)

《2019年9/15(日)実施の日芸演劇演技コースAO1次試験の実技内容》
【1】
全員でステージを埋めるように歩く
「いつもより歩幅大きくしよう」
「出来るだけ足音出さずに」
歩きながら
・ストップと言われたら止まる
・スローモーションで歩く(「さっき歩いてたのと同じように」という指示)
・すれ違う人とアイコンタクトを取る
・すれ違う人とハイタッチ
・スローモーションでハイタッチ
・日本語以外の言語で挨拶する
「ストップ」「ゴー(再び歩く)」「ジャンプ」「タッチ」それぞれ言われたらやる
・「ストップ」→ゴー
・「ゴー」→ストップ
・「タッチ」→ジャンプ
・「ジャンプ」→タッチ
言われたことと反対をやる
【2】
2つに分かれて、舞台前半分に貼られた白の印の中を歩く(片方は後ろに座って見てる)
・空間を埋めるように歩く
・ボール(想像上)をパスしていく手を叩いてボールを投げる、受け取る方も手を叩いてキャッチ、どんどん回す。というパスを歩きながらやる。
・2つに増やす
・1つにして小走りしながら
・2つで小走り後半と交代して同じように
【音楽の身体表現(3分程度)】
全員仰向けに寝て目を瞑る音楽が流れたらまずシンプルな動きをする「手をひっくり返すなど」心の中を感じてだんだん拡大して動いていく。そして指示を出したら周りの人に触っていく。自分だけでなく他人とやってみる。ずっと目は閉じたままで、「大事なのは心の中を表現すること、派手な動きを見ている訳ではありません」静かめの音楽が流れた。途中で終わったが、「もう一度同じのを流します、続けて」という指示
【台詞表現】
「お気に召すまま」(シェイクスピア)
【歌唱】
実施なし
【即興演技】
実施なし


【演劇学科演技コースの面接試験の”こぼれ話”】
◼︎面接票の記入内容補足(1)
演劇学科演技コースの面接試験では「趣味欄」や「特技欄」で面白い事を書いていると、他学科とは違いノリで突っ込んでくれることが多いです。

<過去合格者の面接票の趣味欄に書いて面接官がノリつっこみした記載内容例>
※下記は全て合格者の面接票に書かれたものです。
※これが通用するのは演劇学科演技コースだけです。 
フグの世話、ドリンクバーミックス、完全に快楽主義者な私なので常に刺激を追い求めること、ママチャリ東京-大阪間走破、チロルチョコを集める、小さい頃から切っていた爪を瓶に入れて集めてる、俺足

<過去合格者の面接票の特技欄に書いて面接官がノリつっこみした記載内容例
※下記は全て合格者の面接票に書かれたものです。
※これが通用するのは演劇学科演技コースだけです。
ミッキーのモノマネ、ペンをほっぺに挟む、笑顔、料理(オムライス得意)、ツボマッサージ、Y字バランス、


◼︎面接票の記入内容補足(2)
演劇学科演技コースの某F先生は野球が好きで、面接時に面接票の趣味欄に「プロ野球観戦」とか書いてあると食いついて話が盛り上がります。
受験ジョークというか教授ジョークというかF先生は「僕は演劇より野球の方が好きかもしれない」と冗談まじりに面接試験時に言い放つくらいです。
塾の子でも「演技未経験の素人の子で某球団のプロ野球の私設応援団長の子」や「演技未経験の素人の子で高校の野球部の子(知ってるだけで、この2年で3人=草野球チームでも作るつもりかよと思ったぐらいで)」が面接で盛り上が
って意気投合して演劇演技コースに合格している子を知ってます